伊藤忠商事は24日、IT(情報技術)業界向けにフリーランスの高度人材を紹介するイントループと資本業務提携すると発表した。同社はシステム開発でリーダー級人材を中心に約4万人が登録している。コンサルティング会社やシステム開発会社との人材争奪が激しくなる中、伊藤忠は企業のデジタル変革需要の取り込みに力を入れる。
伊藤忠は数億円を出資し、28日にイントループの株式1%を取得する。伊藤忠テクノソリューションズなどではシステム開発などの受注が増加し、人材不足感が強まっている。「イントループとの提携で高度人材を確保し、3年後に年間で数十億円規模の売上高につなげたい」(伊藤忠商事ITビジネス第一課長の小泉圭巧氏)
イントループはNTTデータなどのシステム関連会社約500社にIT人材を紹介している。システムの内容決定から設計・開発までを管理できる人材が中心だ。国内のITフリーランス人材は25万〜30万人と推計され、イントループは高度IT人材分野では国内でもトップ級の陣容とみられる。
同社は2024年7月期の連結売上高が270億円、純利益が9億円。05年設立で、22年に東証グロース市場へ上場した。IT業界では自由な働き方ができるなどの理由からフリーランスで働く人が増えており、登録者数を伸ばしてきた。
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