決算説明する進和の瀧谷社長(15日、名古屋市)

生産設備の卸売りや製造を手掛ける進和は15日、2025年8月期の連結純利益が前期比10%増の30億円になりそうだと発表した。日系メーカーの電気自動車(EV)投資に伴う受注が堅調に伸びる。年間配当は112円と前期から10円増やす。

売上高は4%増の810億円、営業利益は15%増の41億円を見込む。足元では世界の自動車メーカーのEVシフトが見直されている。瀧谷善郎社長は記者会見で「一時的な計画の調整はあっても、投資規模は実行されると聞いている」と話した。進和はトヨタ自動車グループとの取引が多く、EV生産体制の拡大に向けた設備投資は増えるとみる。

24年8月期の売上高は2%増の778億円、純利益が24%減の27億円だった。北米での受注は好調だった一方、自動車メーカーが苦戦する中国で販売が減少。23年8月期までに計上した大型案件の受注効果もなくなった。

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