コスモス薬品が11日発表した2024年6〜8月期の連結決算は、純利益が前年同期比25%増の81億円と、同期間で過去最高だった。出店拡大の勢いを強みにメーカーと交渉して、仕入れ原価を抑えた。プライベートブランド(PB)商品が売上高に占める割合が上がったことも奏功し、売上高総利益率(粗利率)が改善した。

売上高は8%増の2618億円だった。同一地域に集中出店する「ドミナント」戦略で店舗網を拡大した。同期間で関東に8店舗、九州に7店舗など計29店舗を出店。合計店舗数は24年8月末時点で1518店舗となった。

商品別の売上高では化粧品が10%伸びた。猛暑の影響で日焼け止めや制汗剤が好調だった。全体の6割を占める一般食品も9%増加した。消費者の節約志向が強まっていることから、割安なコスモスの店舗にスーパーの利用客が流れた。

25年5月期通期の業績予想は据え置いた。売上高が前期比7%増の1兆370億円、純利益は微増の245億円を見込む。

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