「東京靴流通センター」などを展開するチヨダは11日、連結子会社でカジュアル衣料販売のマックハウス株を全て売却すると発表した。売却株はTOB(株式公開買い付け)により再生ファンドが取得する。TOBの買い付け予定数の上限は1005万株で、買い付け代金は約3億円。マックハウスは2024年2月期時点で6期連続の営業赤字となり、事業の立て直しを図る。
TOBの買い付け価格は1株あたり32円で、11日時点の終値(334円)に比べ90%安い。買い付け期間は15日から11月12日まで。アパレル物流大手のジーエフホールディングス(東京・港)などが出資する投資事業有限責任組合が応募する。
チヨダはマックハウスの議決権の61%を保有する親会社。売却の理由について「資金支援や取締役の派遣などの支援を行ってきたが、業績回復に十分な効果が得られなかった」などとする。売却に伴うチヨダの25年2月期連結決算への影響額は精査中という。
マックハウスが11日発表した24年3〜8月期単独決算は、最終損益が5億8100万円の赤字(前年同期は4億9500万円の赤字)だった。売上高は19%減の65億円だった。25年2月期の最終損益も10億円の赤字を見込む。
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