2026年に打ち上げ予定の月着陸船(イメージ)=ispace提供

月面輸送サービスのispace(アイスペース)は11日、米機関投資家のハイツ・キャピタル・マネジメントを引受先とする第三者割当増資を実施すると発表した。調達総額は最大で237億円を見込む。アイスペースは今後、月着陸船を相次ぎ打ち上げる予定。今回調達する資金は2026年と27年に打ち上げ予定の月着陸船の開発などに充てる。

普通株式と新株予約権による増資を実施する。普通株式の総発行株式数は1100万株、新株予約権の総発行個数は11万個。それぞれの発行は25年3月まで全4回に分け、各回の調達金額は発行決議日の前日の株式終値をベースとする。

発行額上限の1027円で計算すると、普通株式によって最大で101億円、新株予約権によって最大で136億円を調達できる。資金は26年と27年に打ち上げ予定の月着陸船の研究開発や、着陸船を載せるロケットの打ち上げなどに充てる。

アイスペースは22年に打ち上げた同社初の月着陸船が着陸直前で失敗した。次回は24年12月にも打ち上げ、月面着陸に再挑戦する。

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