宝飾品ブランド「4℃」を手掛けるヨンドシーホールディングス(HD)は11日、中古高級腕時計買い取り・販売会社の羅針(東京・中央)を買収すると発表した。買収総額は105億円で、国内投資ファンドのアント・キャピタル・パートナーズなどから議決権ベースで97.2%を取得する。
株式譲渡日は12月2日を予定し、買収原資は手元資金と借り入れで賄う。羅針は腕時計専門店「GINZA RASIN」を国内で3店舗展開し、「ロレックス」など高級ブランドを扱う。熟練の鑑定士や技師が多数在籍して買い取っているという。2024年2月期の売上高は前の期比23%増の185億円だった。
11日に決算会見を開いたヨンドシーHDの増田英紀社長は「リユース時計市場はフリマアプリの浸透や時計相場の上昇で活性化しており、継続成長を見込める」と話した。羅針とは「顧客とマーケットが異なり事業ポートフォリオの安定につながる」とも述べた。
ヨンドシーHDが11日発表した24年3〜8月の連結決算は、売上高が前年同期比2%増の194億円、純利益が4%減の6億7100万円だった。羅針の買収による25年2月期通期業績予想は精査中とした。
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