タムラ製作所は変圧器などを製造している

電子部品メーカーのタムラ製作所は11日、11月8日に予定していた2024年4〜9月期の連結決算の公表を延期すると発表した。中国の製造子会社が在庫の会計処理で社内ルールに違反していた疑いが見つかった。影響の調査には11月10日前後までかかる見通しで、当初の発表予定に間に合わないという。

同社は変圧器などを製造している。在庫の計上額は保存期間に応じて引き下げる規定を設けている。中国の製造子会社2社が部品などの在庫についてルールに反したため、評価損が正しく計上されていない可能性がある。現在は外部の有識者が規定違反による影響額などを調べている。決算の発表時期は決まり次第報告するとしている。

「調査の概要や影響額については現在のところ明らかではない」という。24年4〜9月期の業績予想は公表していない。25年3月期の予想は売上高が前期比5%増の1120億円、純利益は52%増の34億円。

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