掘削に支障を及ぼしそうな岩塊を地上から撤去している(11日、北海道ニセコ町)

北海道や国土交通省などが工事状況などについて情報共有する「北海道新幹線札幌延伸推進会議」は11日に幹事会を開き、岩塊の影響で作業が遅れるトンネル掘削現場を視察した。北海道の浦本元人副知事は視察後、「聞いていた状況以上に難しいと実感した」と述べた。

北海道ニセコ町と倶知安町にまたがる羊蹄トンネルを視察した。10キロメートル弱の同トンネル工区内では、シールドマシンの掘削を妨げる恐れのある岩塊が複数確認されている。

岩塊の影響で、ニセコ町側の有島工区では掘削が4月から停止中だ。鉄道建設・運輸施設整備支援機構によると、10月1日時点で同トンネル掘削進捗率は6〜7割と全体(8割)より遅れる。

トンネル工事が難航し、北海道新幹線は2030年度末の札幌延伸開業が困難になっている。浦本副知事は「一日も早い開業を望むが、技術的な検証を踏まえ(開業時期を)示してもらいたい」と話した。

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