キヤノンの「imageFORCE C7165F」は印刷業務を内製化したいと考える小売店などに売り込む

キヤノンは8日、オフィス向けカラー複合機の新製品を11月中旬に発売すると発表した。光沢のある「コート紙」にも対応するなど従来機種では難しい高品質なチラシやポスターの印刷ができる。外部の専門業者に頼っていた印刷業務を内製化できるとして、小売店など幅広い企業の需要を取り込む。

新製品「imageFORCE C7165F」を発売する。チラシやポスター、名刺など、様々な用途に対応する。印刷に必要な「像」を描くための光源に、新たに発光ダイオード(LED)を採用した。LEDの光をレンズを通し先鋭にすることで、従来機種に比べて画像の滑らかさや文字の鮮鋭度を高めた。

現状、チラシなどは大型の商業印刷向けプリンターがある印刷会社に外注して刷るのが一般的だが、時間やコストがかかる。新製品は機動的に印刷したいと考える企業に売り込む。例えば小売業が、特価商品を掲載する日替わりチラシを日常的に印刷するなどの使い方を想定する。

キヤノンの新型カラー複合機で印刷した見本チラシ(8日、東京都千代田区)

IT(情報技術)担当者のいない中小企業でも導入しやすいように、社内のネット環境に応じ、人工知能(AI)が最適なセキュリティー設定を提案する機能も備える。

価格は405万円(税抜き)で、300万円程度する既存のオフィス向け複合機の上位機種に比べても高額に設定した。

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