バス大手の日の丸自動車興業(東京・文京)とユーグレナは、東京都内を走る観光バスや巡回バスの燃料にバイオ燃料を使い始めた。ユーグレナが調達した廃食用油由来の燃料を2026年3月まで使う。走行時の二酸化炭素(CO2)排出量を約2割減らし、観光バス運行の脱炭素につなげる。
東京都内を巡る観光バスと、丸の内・日本橋エリアなどを走行する無料巡回バスの合計19台が対象。軽油に廃食油からつくる「HVO燃料(水素化植物油)」を2割混ぜたユーグレナのバイオ燃料「サステオ」を使う。HVO燃料は海外から調達する。
燃料代は軽油と比べて約2倍になるが、東京都から補助金を受けて26年3月まで運行する。運賃の見直しや無料巡回バスの運行で企業から受け取っている協賛金の積み増しなどによる持続的な使用も検討する。
日の丸自動車興業の富田哲史社長は7日に開いた記者説明会で「電気自動車(EV)の導入を進めているが、観光バスでは(適切な車両が少なく)展開が難しかった。バイオ燃料の効果が確認できたら使う車両を広げていきたい」と話した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。