埼玉県産食材を使った特別メニューを提供する(写真は和食店「むさし野」の料理、埼玉県川越市)

川越プリンスホテル(埼玉県川越市)は10〜11月、埼玉県産の肉や野菜を使った料理、地元の酒が楽しめるフェアを開催する。食品加工装置を製造するASTRA FOOD PLAN(アストラフードプラン、同県富士見市)と連携し、規格外の野菜を用いた料理も提供する。県内外の客に県産食材の魅力を知ってもらうきっかけにする。

県産食材のフェアは同ホテル初の試みで、1日から「埼玉県フェア〜秋の収穫祭〜」と題し、5つのレストランで特別メニューの提供を始めた。中国料理「古稀殿」では1万円のコースで、ブランド牛を使った「武州和牛の炒め」などを用意。和食店の6500円のセットでは、秩父味噌と合わせた地元の三元豚のトンカツなどが味わえる。

フェアの一部メニューには食品スタートアップのアストラ社が規格外の野菜などから製造した食品パウダー「ぐるりこ」を使用し、料理の彩りや風味を高めた。地元の酒造6社の協力も得て、料理とのペアリングも楽しめるようにした。バーではマツザキ(川越市)の製造するクラフトジンをベースとしたカクテルなどをそろえる。

同ホテルの津田のぞみ支配人は「埼玉県は野菜の産出量が多く、ホテルとしても埼玉県の魅力を伝えていきたいという思いから企画した」と話す。

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