4日の東京株式市場で、クスリのアオキホールディングス(HD)株が一時前日比254円(8%)高の3534円をつけ、年初来高値を更新した。前日に発表した決算内容や自社株買いを好感した買いが入ったとみられる。終値は207円(6%)高の3487円だった。
クスリのアオキHDが3日発表した2024年6〜8月期の連結決算は、売上高が前年同期比12%増の1203億円、純利益が10%増の52億円だった。生鮮食品の販売好調や、ドラッグストアの調剤薬局併設で客足が伸び増収増益に寄与した。店舗の拡大も続けており、25年5月期中には1000店舗を超える見通しだ。
同日には200億円を上限とする自社株買いを発表するなど株主還元も拡充する。今村証券の近藤浩之アナリストは「優待などを目的に個人投資家からの人気も高い銘柄。本業の業績がしっかりしているのは株価にとり安心材料」と分析する。
一方で、香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントの動きなど先行きが不透明な部分もある。再編が進むドラッグストア業界全体の動向が株価に影響を与える可能性もあるため、引き続き注視する必要がありそうだ。
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