南海電気鉄道は27日、難波駅2階の中央改札口を2024年10月から改装すると発表した。老朽化したレンガや床タイルを撤去し、白色ベースの明るい基調とするほか、構内に待合用の椅子を設置して混雑解消をめざす。25年国際博覧会(大阪・関西万博)開催を前に、インバウンド(訪日外国人)など観光客の受け入れ態勢を整える。
まず南海本線ホーム側の990平方メートルで、3億円を投じて25年3月にかけて改装する。工事は竹中工務店と南海辰村建設の共同企業体(JV)が手がけ、高野線ホーム側の995平方メートルでも2期工事を予定する。
中央改札口は難波駅で大規模な改造整備工事を手がけた1977年に開設し、今回の改装が初となる。駅構内への入退場の26%を占め、3階の北改札口(67%)に次ぐ主要エントランスと位置づけられる一方、07〜09年に改装した北改札口と比べて老朽化がめだっていた。大型スーツケースを持つ観光客が案内板近くに集まり、改札口の混雑にもつながっていた。
難波駅は南海電鉄の最重要ターミナル駅で、乗降客数は1日21万7969人(23年度平均)と南海電鉄で最も多い。関西国際空港への特急ラピートが乗り入れており、関西を訪れるインバウンドにとっての玄関口にもなっている。
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