福岡市は27日、2030年度までに福岡ドーム(みずほPayPayドーム福岡)の屋根に、薄くて曲がる次世代太陽電池「ペロブスカイト型」の設置を目指すと発表した。出力は約3000キロワットで、従来型の太陽光パネルを戸建て住宅約600世帯に導入した場合の発電設備量に相当するという。
ペロブスカイト太陽電池は軽量で柔軟なため、従来型では設置できなかったドーム状の屋根や壁面にも取り付けることができる。積水化学工業が25年中の事業化を目指している。
環境省が選定する「脱炭素先行地域」に福岡市が応募し、初めて採択された。積水化学工業や福岡ソフトバンクホークス、西部ガスなどとともに、天神エリアなどで電力消費に伴う二酸化炭素(CO2)排出量の実質ゼロに向けた事業を進める。福岡ドームのほかに、福岡市役所や商業施設でもペロブスカイト太陽電池の導入を目指す。
総事業費は非公表。30年度までに国から最大40億円の補助金が交付される。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。