九州電力は27日、福岡県内にある火力発電所2基を2026年中に廃止すると発表した。設備の老朽化などが理由という。現在、いずれも稼働を止めている。

 1基は、豊前発電所2号機(豊前市、出力50万キロワット)で、廃止時期は26年3月。重原油が燃料で、1980年の運転開始から44年が経過して設備が老朽化している。

 もう1基は、苅田発電所新1号機(苅田町、同36万キロワット)で、廃止時期は26年6月。01年に運転開始した石炭火力だが、特殊な発電方式をとることから柔軟な出力調整が難しく、再生可能エネルギーの調整電源にも向かないという。

 九州電力はこれまでに、豊前発電所1号機や苅田発電所新2号機なども廃止している。(松本真弥)

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