スター精密が出資したF.MEDが開発する手術支援ロボットの完成イメージ

スター精密は27日、医療機器を中心としたメディカル事業参入の検討を始めると発表した。医療関連のスタートアップ2社への出資を足がかりに、世界的な高齢化で今後成長が見込まれる市場で新規事業の創出を狙う。自動旋盤や小型プリンターの加工・制御などの保有技術でシナジー効果を見込む。関係する人材の獲得も加速する。

6月に手術支援ロボット開発のF.MED(エフメド、福岡市)に、9月には高精度でものをつかむなどのロボット部品を手掛けるミューラボ(福島市)に出資した。出資比率は8.8%と7.7%。スター精密側は出資額を非公表とする。

同社は2024年12月期を最終年度とする中期経営計画で「M&Aを中心とする新規セグメント探索と事業化」を重点施策の一つに掲げる。その後のロードマップも示し、工作機械事業、特機事業の収益力向上とともに、新規事業を第3の柱に育てることで30年12月期には売上高1000億円、営業利益200億円を目指すとする。

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