単体ベースの市販用食パンと菓子パンの販売数量はそれぞれ約2%、約4%増加した

山崎製パンが26日発表した2024年1〜3月期の連結決算は、純利益が前年同期比2倍の109億円だった。原材料やエネルギー価格の高騰を受けた値上げが寄与した。主力の食パン「ロイヤルブレッド」や低価格帯のパンを中心に販売数量も増加した。ヤマザキビスケットを筆頭に主要子会社の業績が好調で全体を押し上げた。

売上高は11%増の3066億円、営業利益は77%増の165億円だった。部門別の売上高は食パン部門が13%増え、菓子パン部門は17%伸びた。23年7月出荷分から原材料高の影響を受けて、食パンと菓子パンの一部を平均7%値上げした。単体ベースの市販用食パンと菓子パンの販売数量はそれぞれ約2%、約4%増加した。

ヤマザキビスケットは値上げで収益が改善し、営業利益が9億円と前年同期の7倍となった。国内と中国での販売が増えた不二家の純利益は22%増え8億円となった。

24年12月期の業績見通しは従来予想を据え置いた。売上高は前期比4%増の1兆2230億円、純利益は4%増の315億円と2期連続の最高益の更新を見込む。

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