スズキの鈴木俊宏社長は静岡県湖西市の中学3年生約500人に「特別授業」として講演した。同市にゆかりがある豊田章男トヨタ自動車会長や影山剛士市長の要請に応じた。スズキも四輪車などの主要生産拠点である湖西工場や船外機(船の外付けエンジン)の開発拠点があり同市とは縁が深い。
17日の「授業」で鈴木社長はスズキの社是や歴史、最近の脱炭素の取り組みやスタートアップとの協業などを説明。インドでは4番目の工場が2025年3月に稼働予定とし、「もし一緒にやりたい人がいたら」と「入社」を呼びかけた。
学生時代を振り返り「もっと勉強しておけばよかった」と反省しつつ、中学生に「意思を伝える道具」として日本語や英語の力を磨くよう勧めた。インド進出時の鈴木修社長(当時、現相談役)のトップセールスも例に「心通じ合う会話を大事に」「コミュニケーションをしっかりとって」と相互理解の大切さも熱心に説いた。
会場外では実証実験中の自動運転車両や四輪車で人気の「ジムニー」、近く日本でも発売予定のインド生産のSUV(多目的スポーツ車)「フロンクス」などを展示し、生徒らの関心を引いた。
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