半導体製造装置のKOKUSAI ELECTRICは18日、富山県砺波市にある新工場「砺波事業所」の竣工式を開いた。富山事業所(富山市)に続く国内2カ所目の工場で、半導体市場の拡大を受け生産体制を強化する。10月から稼働する。

竣工式に参加する金井社長(中央)らがテープカットした(18日、富山県砺波市)

新工場はシリコンウエハー上に膜を形成する成膜装置を手がける。富山事業所は今後、設計や開発に主軸をおき、砺波事業所が製造の主力部門となる。富山事業所からの配置転換と新規採用を含め150人体制でスタートする。需要動向をふまえ最大400人まで拡充することを想定し、地域の雇用創出に貢献する。

18日の竣工式で金井史幸社長は「人とモノに投資を続け成長することで、地域や関連企業、従業員に還元していきたい」と語った。デジタルなど成長分野の支援を進める富山県の新田八朗知事は「県内の半導体産業基盤が一層強化される」と期待を示した。

新工場は北陸自動車道高岡砺波スマートインターチェンジ(IC)に近接する柳瀬工業団地に立地する。団地整備を進める砺波市も、企業誘致の追い風になると期待する。

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