8月の訪日客は同月として過去最高を更新した

日本政府観光局(JNTO)が18日発表した8月の訪日客数は293万3000人だった。中国からの回復が続き、8月としては過去最高となった。夏季休暇の季節で7月に客数が増えた反動や台風による飛行機の欠航の影響で300万人は下回った。

前年の8月は215万7190人で、前年同月比36.0%増えた。7月は329万2500人で同41.9%増えており、伸びはやや縮んだ。訪日客数は7月までは5カ月連続で300万人台に乗せていた。1〜8月の累計では訪日客は2400万7900人だった。

中国やシンガポール、米国からの客数が増えたことが全体を押し上げた。中国は74万5800人で前年同月からほぼ倍増した。新型コロナウイルス禍での水際規制の緩和に加え、航空便の増便が寄与した。

米国は前年同月比で25.8%増の17万4000人、シンガポールは22.3%増の2万4800人だった。直行便が増えた。海外旅行の需要が高まっているインドからは25.5%増の1万6100人が訪れた。

客数がその月として過去最高を更新するのは7カ月連続となる。主要市場の23カ国・地域別にみると、17カ国・地域からの客数が8月として過去最高となった。学校休暇と重なったイタリアとスペインは単月としての過去最高を更新した。

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