過怠金の内訳は、▽三菱UFJ銀行に2億5000万円、▽三菱UFJモルガン・スタンレー証券に2億円、▽モルガン・スタンレーMUFG証券に5000万円となっています。

日本証券業協会によりますと、3社は金融商品取引法で同じグループの銀行と証券会社の間での情報共有が制限されているにもかかわらず、顧客企業の非公開情報を無断で共有していたということです。

このため3社に対し、過怠金の支払いを命じる処分を決めたうえで再発防止に向けて業務改善計画の着実な実施を求める勧告を行いました。

日本証券業協会の森田敏夫会長は18日の定例会見で「取引の公平性に対する信頼を失墜させるものと重く受け止めている。このような事態が二度と生じないよう改善状況を見守りたい」と述べました。

今回の処分について三菱UFJ銀行と三菱UFJモルガン・スタンレー証券は「関係者に多大なるご迷惑とご心配をかけていることを改めておわびします。7月に公表した再発防止策を着実に実行し、信頼の回復に努めていきます」とコメントしています。

モルガン・スタンレーMUFG証券は「今般の事態に至ったことは誠に遺憾であり、心よりおわび申し上げます。このたびの処分を真摯(しんし)に受け止め、内部管理態勢の一層の強化を図っていきます」とコメントしています。

この問題で3社はことし6月、金融庁から業務改善命令を受けています。

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