風力発電開発スタートアップのチャレナジー(東京・墨田)は4日、金沢市に設置した小型の風力発電機で実証実験を始めた。太陽光パネルも付け、風力と太陽光が補完し合って発電する。1年間の実証期間中に冬季でも一定の発電量が保たれるかなどを確かめる。事業継続計画(BCP)を強化する企業や避難所からの利用を見込む。

冬季でも一定の発電量が保たれるなどを確認する(4日、金沢市)

チャレナジーに出資している液化石油ガス(LPG)元売り大手のアストモスエネルギーの基地内に設置した。積雪や凍結に強い「タイプA」と呼ばれる発電機で、アルミ板で作られた上部の設備が回転する。プロペラ型の発電機と違い強風時などでも故障しにくく、設備に雪が積もりにくい特徴もあるという。

発電能力は合計で300ワット。発電した電気はバッテリーにためておき、災害時には携帯の充電などに使う。スカパーJSATの衛星通信設備も付け、半径20メートル圏内ではWi-Fiにも接続できる。同日開かれた設置記念式典でチャレナジーの清水敦史社長は「設置料金も含め500万円以下を目指す」と述べた。

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