JR東海は4日、東海道新幹線の8月の利用(輸送量)が前年同月比で5%減少したと発表した。台風7号、10号の相次ぐ接近に伴う運休に加え、1週間続いた南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の発令による予約のキャンセルも響いたとみられる。前年同月比で利用がマイナスになったのは新型コロナウイルスの感染拡大があった2021年9月以来という。
丹羽俊介社長は同日の記者会見で、台風10号への一連の対応について「安全最優先の考え方で運行した結果で、ご理解をお願いしたい」と述べた。
東海道新幹線は8月、台風の影響で16日、30〜31日に計画運休を実施した。29日も大雨を受けて夕方以降の列車を終日運休。巨大地震注意が発令された8〜15日は一部区間で減速運転した。
利用者数は東京―静岡間の特定区間でカウントした断面輸送量(東京口)を用いた。コロナ前の18年8月比では17%減った。JR東海は台風10号の影響が8~9ポイントの押し下げ要因になったと推計している。
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