中部電力は太陽光発電パネルの下で神道などで用いる「サカキ」を栽培する(三重県四日市市)

中部電力は2日、三重県四日市市で太陽光発電所と農作物の栽培を同時におこなう「営農型発電所」を稼働したと発表した。中部電力としては初の試み。太陽光発電パネルの下で農作物を育てることで、土地を有効活用する。2025年1月までに、三重県内で同タイプの発電所を計7カ所稼働させる計画だ。

1日に第1弾となる「四日市水沢第一アグリソーラー」の運転を始めた。発電出力は399キロワット。太陽光発電パネルの下で、神道の行事などで使う「サカキ」を育てる。日陰でも育ちやすいため、発電との両立がしやすいという。サカキの栽培は彩の榊(東京都青梅市)と提携して手掛ける。

中部電力は同様の発電所を、四日市市内で5カ所、津市で1カ所、鈴鹿市で1カ所稼働させる方針。総出力は2139キロワットとなる見通しだ。

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