名古屋市内の主要百貨店4社5店が2日に発表した8月の売上高(速報値)は、前年同月比5%増の324億円だった。夏休みで帰省土産などが好調だったほか、男性の日傘などの利用が増え、夏物雑貨などが伸びた。ただ、台風の影響で来客数は各社伸び悩んだ。

JR名古屋高島屋は8%増の143億円だった。食品では「さんわ」や「矢場とん」など名古屋めしを扱う店舗は前年同月比2桁増となった。松坂屋名古屋店は店舗外で開いた高級品の大型催事が好調だった。

名古屋三越の栄店、星ケ丘店の両店を合わせた売上高は前年同月比3%増の62億円だった。栄店では猛暑の影響で夏物雑貨が好調で、紳士部門の傘は同2.4倍となった。

名鉄百貨店は美術催事が好調で、絵画など高額美術品の売り上げが前年同月比40%増だった。また紳士の晴雨兼用傘について担当者は「男性の日傘の利用が増えている」と話す。

台風10号の影響で来客数は各社一部減少した。JR名古屋高島屋の27〜31日の来客数は前年同期比の約7割となったという。食料品が主で日常遣いが多い名古屋三越星ケ丘店は台風の影響で客足が伸び悩み売り上げは前年割れだった。

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