川崎重工は船舶用エンジンの検査データを書き換える不正が発覚した

川崎重工業は30日、船舶用エンジンの検査不正について特別調査委員会を設置したと発表した。事実関係の調査や原因の分析、再発防止策の提言を目的とする。年内をめどに結果を公表する。

28日の取締役会で設置を決議した。委員長は森・浜田松本法律事務所の林真琴弁護士が務める。

同社は21日、船舶用エンジンの検査でデータを書き換える不正があったと発表。窒素酸化物(NOx)規制対象のエンジン674台を社内調査したところ、商船向けエンジン673台でデータの改ざんが見つかった。

川崎重工では海上自衛隊の潜水艦乗組員らに対する金品提供問題も発覚しており、橋本康彦社長を委員長とした「コンプライアンス特別推進委員会」を立ち上げている。グループ内での不正事案の洗い出しや、組織風土の改革に取り組んでいる。

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