埼玉りそな銀行は本店(さいたま市)のそばに子ども支援拠点「りそな YOUTH BASE(ユースベース)浦和」を開設した。支援団体などに無料で貸し出し、学習教室やイベントなどに幅広く活用してもらう。子どもの居場所づくりを政策として進める埼玉県とも歩調を合わせ、地域コミュニティーの強化につなげていく。
新拠点は本店横のさいたま研修センター内にあり、以前は社内保育所があった約130平方メートルのスペースを利用する。食料や衣服などの備品を保管する物置や調理場、バルコニーも備える。利用を希望する団体と協議し、休日にも貸し出す。
同行は2022年10月に、せんげん台支店(埼玉県越谷市)内にユースベースを開設し、今回は2カ所目。ICT(情報通信技術)や外国の子どもを対象とした日本語学習など、多岐にわたる支援実績を積んできた。せんげん台支店では20日、越谷こどもサポートネットワーク(越谷市)などが子ども夏祭りを開き、同行や企業5社も協力した。
埼玉県は26年度までに子どもの居場所を800カ所設置する方針で、民間企業などとの連携に注力している。ユースベースは支援の輪を広げていく上で、情報発信の拠点として活用できる可能性もある。同行の福岡聡社長は「地域の発展が銀行の成長にもつながる。今後も地域の期待に応える形で行内に眠る資産を活用していきたい」と話す。
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