第一工業製薬

第一工業製薬は28日、2025年3月期の連結純利益が前期比2.1倍の25億円になる見通しだと発表した。20億円を見込んでいた従来予想から上方修正した。人工知能(AI)サーバーなどに使われる樹脂の材料などが伸びる。年間配当は90円と前期の65円から増やす。記念配10円を含めて従来予想からも20円増額する。

売上高は16%増の730億円、営業利益は2.4倍の50億円になる見通しだ。それぞれ従来予想から30億円、10億円引き上げた。AIサーバーの電子基板などに使う光硬化樹脂と呼ぶ素材原料の販売が大きく伸びているという。

主力の界面活性剤やウレタン材料などの事業も伸びる。清水伸二取締役は「原材料価格の上昇などを受けた価格改定が進んでいる」と話す。

24年4〜9月期の連結業績予想も上方修正した。最終損益は13億円の黒字(前年同期は4億円の赤字)と5億円引き上げた。売上高は前年同期比23%増の360億円と従来予想から30億円引き上げた。中間配当には8月に新本社を開所した記念配当10円を加える方針だ。

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