決算会見する村木社長(24日、東京都千代田区)

日本航空電子工業は24日、2025年3月期の連結純利益が前期比2%増の125億円になる見通しだと発表した。中国の景気悪化による設備投資が回復し、25年下期には産業機器向けコネクターが上向く見込みとした。25年3月期の年間配当は60円と前期から5円増やす。

売上高は2%増の2300億円を見込む。村木正行社長は24日の決算説明会で「産業機器は足元では低迷が続くが25年下期には回復を見込む」と話す。

同日発表した24年3月期連結決算は純利益が前の期比16%減の122億円だった。売上高は4%減の2257億円、営業利益は18%減の144億円だった。自動車は先進運転支援システム(ADAS)向けが好調だった。ただ、ファクトリーオートメーション(FA)を中心とした産業機器向けと米国向けの特定製品の減少による携帯機器の低迷を補いきることはできなかった。

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