楽天GはAIの導入を進めている

楽天グループは24日、人工知能(AI)の導入事例を公表した。楽天証券での投資方法提案など、計5つのサービスで生成AIを導入しているという。生成AIと従来型AIを併用することで業務効率化やサービスの改善を進めていく。

同日、報道関係者向けに開かれた「楽天グループAI-nizationセミナー」で具体的な事例を説明した。楽天Gは全社的にAIの活用を推進している。精度を高めるためには質の高いデータが必要で、同社は楽天ポイントや各サービスから生まれる大量のデータが強みになるとみている。

具体的には生成AIを使って楽天証券などで顧客からの問い合わせ履歴などをもとに、相手の知識レベルに応じた投資手法をチャットで提案する事例もあった。今後は楽天トラベルで、おすすめの宿泊施設を紹介する機能の追加などを予定している。

楽天Gはマーケティングやオペレーションなどの効率性をAIで20%向上させる目標を掲げている。大越拓執行役員は「現状は目標との距離がまだまだある。社員個々人が技術への理解度を高めることが必要」と話した。

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