IHIは船舶用エンジンの試験不正について調査報告書を発表した

IHIは21日、子会社のIHI原動機(東京・千代田)での船舶用エンジンなどの試験に関する不正行為について調査報告書を発表した。記録が確認できた2002年以前のエンジンについても調査範囲を広げたことなどから、出荷前試運転での不適切行為が新たに1926台で判明した。

IHI原動機では船舶や発電、鉄道車両用エンジンの試験で不正が発覚していた。事実関係の確認が完了したとして同日、国土交通省に調査報告書を提出した。

大気汚染物質の窒素酸化物(NOx)排出量を計測する試験では実測値を書き換えていたことが分かっている。NOx規制の逸脱は計10件あった。

外部有識者による特別調査委員会では引き続き調査を継続し、9月をめどに再発防止策の提言を予定している。

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