有機ELパネルを使った最薄・最軽量のペンタブレットを発売する

ペンタブレットなどを手掛けるワコムは24日、同社製で最も薄型で軽量のペンタブレットを発売すると発表した。持ち運びやすさを前面に出すことで、様々な場所で作業をするクリエイター向けの需要を開拓する。

新製品「Wacom Movink(ワコムムービンク)」を5月15日から同社のオンラインストアで取り扱う。価格は11万8800円。商品名には動く(move)とインク(ink)の単語を掛け合わせた。重量は420グラムで製品の薄さは4〜6.6ミリ。大きさも13.3型と持ち運びしやすいサイズにした。これまでは座った状態でしっかりと作業できる製品を出していた。様々な場所に持ち運べたり寝転んだりしながらでも使える製品を求める声が多かったことに対応する。

ディスプレーパネルに初めて有機ELパネルを採用している。有機ELパネルの素材の硬さを生かし、ガラス板を薄くできた。従来のペンタブレットには液晶パネルが使われている。液晶パネルは画面を押すと沈むような柔らかい特性を持つ。保護するために厚いガラス板で表面を覆うため、有機ELに比べて薄くすることが難しかった。

開発担当者の川副裕之氏は「従来の液晶パネルを使った高価格帯製品と同程度かそれ以上の鮮やかさや書き心地を搭載できている」と話す。

新製品に合わせた電子ペンも新たに開発した。摩擦で徐々にペン先が削れるため定期的にペン先を交換する必要があるが、持ち運ぶことを想定して出先でもペン先を交換できるように替え芯をペン内部に収納した。

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