出版取次大手のトーハン（東京・新宿）は14日、出版物や雑貨の輸出入を手掛ける日本出版貿易を買収すると発表した。TOB（株式公開買い付け）やスクイーズアウト（強制買い取り）を組み合わせて子会社化する。キャラクター雑貨の販売など海外向け事業を強化する見込み。買収が成立すれば日本出版貿易は上場廃止となる。
14日時点でトーハンは日本出版貿易の株式を21.51%所有している。TOBによる株式の買い付け価格は1株4000円で、14日の終値に47.6%の上乗せ幅（プレミアム）をつけた。買い付け期間は15日から9月27日まで。買い付け予定数が下限の19万4700株に達しない場合は買い付けを実施しない。日本出版貿易はTOBに賛同している。
トーハンはキャラクター雑貨を扱うマリモクラフト（東京・江東）を子会社に持つ。欧米を中心に海外での販路を持つ日本出版貿易との連携で、キャラクター雑貨の海外での販売を強化する。
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