物流業のビーイングホールディングス(HD)が14日発表した2024年1〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比26%増の5億4700万円と、同期間として過去最高となった。既存事業に加え、新たに稼働した物流センターが好調なことや施設の増改築による取り扱う商品の拡大などが増益に寄与した。

決算記者会見に臨むビーイングHDの喜多甚一社長(14日、金沢市)

売上高に相当する営業収益は17%増の144億円、営業利益が22%増の9億1800万円だった。人件費の高騰などがみられたものの、同社が手掛ける総合物流システム「Jobs」を活用し原価が一定内に収まるように調整を進めた。

前期には大阪府など4府県に物流センターを新設し、1月には群馬県の施設を増改築した。冷蔵品の取り扱いを始めるなど業容を拡大する。14日の決算記者会見で喜多甚一社長は「賃上げが顧客の需要を支えているのか、雑貨・食品の取り扱いは堅調に推移している」と語った。

24年12月期通期の業績予想は、営業収益が前期比13%増の298億円、純利益は17%増の13億円を見込んでいる。

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