荏原が14日発表した2024年1〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比42%増の292億円だった。半導体市場の回復で、半導体工場向けポンプやウエハーの表面を研磨する「CMP装置」などの保守・点検サービスが伸びた。

売上高にあたる売上収益は8%増の3945億円、営業利益は18%増の399億円だった。半導体関連を含む精密・電子事業の営業利益が53%増の192億円とけん引した。顧客の半導体工場の稼働率が高まるなか、受注の選別などによる収益改善や保守・点検サービスの伸びが利益を押し上げた。

24年12月期通期は従来予想を据え置いた。売上収益が前期比9%増の8270億円、純利益は1%増の608億円を見込む。インフラ事業と環境事業の大型案件の獲得状況を踏まえ、受注高の見通しは8450億円と従来より110億円積み増した。

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