国内外で飲料の値上げが浸透した

サントリー食品インターナショナル(サントリーBF)が8日発表した2024年1〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比21%増の464億円だった。国内外で値上げが浸透したほか、タイの飲料・健康商品事業が伸びた。為替の円安も利益を押し上げた。

売上高にあたる売上収益は9%増の8173億円と、前年同期に続き最高だった。海外は3つある地域別セグメントすべてで、10%を超える増収だった。タイは為替の影響を除いても飲料事業が11%伸びた。主力ブランドの炭酸飲料「PEPSI」やウーロン茶「TEA+」が好調だった。

営業利益は18%増の809億円と、同期間として2期ぶりに最高となった。国内では23年5月と10月の値上げが浸透し、セグメントの事業利益は31%増の223億円だった。主力の「サントリー天然水」は値上げ後も需要は落ちず、販売数量は3%伸びた。円安は全社で62億円の増益要因となった。

24年12月期通期の業績予想は据え置いた。売上収益が前期比5%増の1兆6700億円、純利益が2%増の845億円を見込む。

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