値上げが浸透し増収増益につながった(写真は太平洋セメントの熊谷工場)

太平洋セメントが8日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比37倍の135億円だった。国内外でのセメント価格引き上げが利益を押し上げた。米国事業が好調で為替の円安も寄与した。

売上高が8%増の2088億円、営業利益が6倍の110億円だった。主力のセメント事業は、販売価格を引き上げて増収増益となった。国内では建設現場の人手不足で需要が低調だったが、値上げで補った。

25年3月期の通期予想は据え置いた。売上高は前期比8%増の9600億円、純利益は43%増の620億円を見込む。

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