松屋フーズは13日に、石焼き丼ぶりなどを扱う新業態を開業する(東京都羽村市)

松屋フーズホールディングス(HD)は8日、石焼きビビンバやスンドゥブ(豆腐鍋)を扱う新業態を始めると発表した。牛めしや定食の「松屋」は40〜50代の男性が主要顧客で、若い女性やファミリー層の獲得が課題だった。若い女性を中心に人気のある韓国料理などを提供して客層を広げる。

石焼き丼ぶりとスンドゥブの専門店「トゥックントゥックン」の1号店を13日、東京都羽村市に開く。1日の来店者数は500人を目標とする。「炭火焼カルビ丼」(880円)や「スンドゥブ」(780円)などを提供する。メイン商品にはナムルが3種類付く。

サイドメニューでは、炭火焼きカルビや冷たい石鍋に入ったアイスも販売する。これまで培ってきた味付けのノウハウを生かし、ビビンバに加えるソースを8種類用意した。好みに合わせ、「肉みそダレ」や「にんにく醬油ダレ」などを無料で追加できる。1店舗目の売れ行きを見ながら、都心部への展開を目指す。

松屋フーズHDは、松屋、とんかつ専門店「松のや」、カレー専門店「マイカリー食堂」など9ブランドを展開している。1月には生パスタを提供する「麦のトリコ」を開業した。複数の業態をそろえて、幅広い客層を取り込む。

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