日本ガイシの大型蓄電池「NAS電池」

日本ガイシは23日、同社が手掛ける大容量蓄電池「NAS電池」を独水素製造会社から受注したと発表した。再生可能エネルギーを使うことで、製造工程で二酸化炭素を排出しない「グリーン水素」の製造に充てる。グリーン水素製造向けへの採用は初めて。販売提携契約を結ぶ独化学メーカーBASF子会社の販路を通じてNAS電池の販売を拡大する。

受注したNAS電池の出力は最大で18メガワット、容量は104.4メガワット時。太陽光発電や風力発電といった再生エネルギーの電力を蓄電し、水素製造設備に供給する。独水素製造会社のHH2E(独ハンブルグ)が手掛ける水素製造の大規模プロジェクト向けに納入する。

日本ガイシとBASFは2019年にNAS電池の販売提携契約を締結している。NAS電池は発電効率が天候に左右されやすい再エネの電力供給の安定に寄与するとされており、現在まで全世界で250カ所以上の運用実績がある。

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