マークラインズは部品の分析事業などを強化する(8日、神奈川県厚木市)

自動車調査会社のマークラインズは8日、電気自動車(EV)などの車両や部品を分析する専門施設を神奈川県厚木市に開設したと発表した。車両2台を同時に分解できる設備を備え、EVのコスト分析や計測などをする。幅広い車種の分析を求める自動車メーカーや部品メーカーからの需要に対応する。

厚木市内に「ベンチマークセンター」を開いた。投資額は約12億円。車両を分解して部品の数量や重量などを分析するほか、計測器を使った部品のデータ作成などができる。自動車の電子制御ユニット(ECU)を分析する電子顕微鏡なども備える。

これまでは顧客から車両の分解や計測を依頼された場合、主に外部企業に委託してきた。自前に切り替えることで車両分解の期間短縮やコスト削減を目指す。酒井誠社長は「様々な企業と協業し、自動車産業の技術向上につなげたい」と述べた。

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