住友ゴム工業の山本悟社長は10月に投入する新タイヤで売り上げ拡大を目指す(7日、都内)

住友ゴム工業は7日、2024年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比11%増の410億円になる見通しだと発表した。5月時点の予想(3%増の380億円)から30億円上積みした。上期(1〜6月期)の円安を受けた為替差益の増加分を加味した。売上高に当たる売上収益については2%増の1兆2000億円とした従来予想を据え置いた。

上期(1〜6月期)の連結純利益は、前年同期比4.7倍の387億円。売上収益は5%増の5870億円だった。いずれも1〜6月期として過去最高を更新した。

下期(7〜12月期)については平均為替レートを1ドル=154円、1ユーロ=166円としている。仮に足元の1ドル=140円台後半の円高水準が続けば「数十億円程度が下期に(収益の下押し)影響として出てくる」(山本悟社長)という。為替予約などで損失発生の場合は最小限に抑えて通期目標の達成を目指す。

同社は路面の状況に合わせて軟らかさが変わる独自開発のオールシーズン(全季節用)タイヤ「シンクロウェザー」を10月に発売する。山本社長は「想定以上の問い合わせを受け、首都圏を中心に多くの予約をすでに獲得し始めている。かつてない大ヒット商品になることを確信している」と話した。

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