決算記者会見に臨むシステムサポートの小清水良次社長(7日、金沢市)

システムサポートは7日、2027年6月期まで3カ年の中期経営計画を発表した。売上高を24年6月期比44%増の317億円、売上高営業利益率は1.2ポイント高い同8.8%以上を目標とする。同社が得意とする情報システムのクラウド導入支援のニーズが高まるとみている。毎年の配当額を維持・増額する累進配当を導入するなど、株主還元にも力を入れる。

25年1月には持ち株会社制に移行し、M&A(合併・買収)を進めて事業を成長させる。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進み、システムをクラウドに移行させる企業がさらに増えると想定する。クラウド移行後はデータ利用量に応じて継続的に課金する方式を取り、収益基盤を築く。

小清水良次社長は「人材不足の中、事業成長のための人手を確保できるかが今後の焦点」と語り、積極的な採用活動や技術者の育成を進める方針だ。25年6月期の年間配当予想は48円。今後はこの水準から原則として減らさないようにし、さらに業績に応じて増やしていく。

同社は23年に、26年6月期までの3カ年の中期経営計画を公表していたが今回は内外の変化を反映させて見直し、新たな計画を作ったという。7日発表した24年6月期の連結決算は、売上高が前の期比14%増の220億円、純利益が21%増の12億円だった。25年6月期の連結業績予想は売上高260億円、純利益14億円を見込む。

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