インバウンドがけん引しホテル事業が好調に推移する(仙台市のホテル)

ロイヤルホールディングス(HD)が7日発表した2024年1〜6月期連結決算は純利益が前年同期比2倍の29億円だった。米国産牛肉や国産米などの原材料価格や人件費が上昇したものの、インバウンド(訪日外国人)の増加を受けて「リッチモンドホテル」などのホテル事業が好調に推移し収益を押し上げた。

売上高は12%増の726億円、営業利益は37%増の34億円だった。新型コロナウイルス禍からの人流回復によってファミリーレストラン「ロイヤルホスト」や天丼チェーン「てんや」など外食事業は既存店が伸びた。空港内レストランなどのコントラクト事業も好調だった。

24年12月期の通期業績予想は売上高が前期比7%増の1492億円、純利益は34%増の54億円を見込む。米国産牛肉をはじめとする原材料価格の高騰や人件費の増加などでコストは膨らむものの、ホテルや外食などの増収で補う。

同日の決算会見で阿部正孝社長はここ最近の株式市場の荒い値動きについて「(ロイヤルホストなどの)外食はハレの日の需要が多いので株価が乱高下することで(消費者が)心理的に不安になり需要が止まる。過度な変動はできればないほうがいい」と話した。

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