日本触媒は7日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比36%増の150億円になりそうだと発表した。従来予想を45億円上方修正した。インドなど新興国向けに、塗料や接着剤の原料となるアクリル酸エステルの販売が伸びるほか、紙おむつに使う高吸水性樹脂(SAP)など輸出品の売り上げが膨らむ。

売上高にあたる売上収益は6%増の4150億円、営業利益は9%増の180億円と、従来予想からそれぞれ150億円と30億円引き上げた。24年4〜9月期の想定為替レートを1ドル=155円と5円円安に修正し、24年10月〜25年3月期は1ドル=150円で従来の設定を据え置いて算定している。

同日発表した2024年4〜6月期の連結決算は売上収益が8%増の1050億円、純利益が1%増の46億円だった。SAPなどの販売増のほか、持ち分法適用会社の収益改善などが収益貢献につながった。

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