マツダは米国でSUVの販売が好調だった

マツダが7日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比34%増の498億円だった。米国での多目的スポーツ車(SUV)の販売が好調だったことが寄与した。為替の円安も追い風となった。

売上高は11%増の1兆2056億円と過去最高を更新した。世界販売台数は前年同期で横ばいの30万9千台だったが、販売価格が高い北米市場の販売台数が14%増の14万6千台と大きく伸び全体を押し上げた。北米向けのSUV「CX-50」「CX-90」が人気を集めている。

営業利益は68%増の504億円だった。1台あたりの変動利益が全社平均で約80万円に対し、米国は円安の追い風もあって100万円程度と高い。収益力のある北米の伸びで大幅増益となった。

同日記者会見したジェフリー・エイチ・ガイトン最高財務責任者(CFO)は米国景気の先行きについて「ソフトランディングしていくとみている」とし、大きな影響はないとの見方を示した。

25年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比11%増の5兆3500億円、営業利益は8%増の2700億円、純利益は28%減の1500億円を見込む。

【関連記事】

  • ・マツダ、株価低迷抜け出せず 円安・北米復調の効果見極め
  • ・マツダ、1〜6月の世界生産3%減 車種切り替えなどで

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。