リンナイが7日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比2.1倍の68億円だった。日本や米国でガス給湯器の在庫調整が一巡し、採算が改善した。為替の円安が進んだことも海外事業の収益を押し上げた。

売上高は9%増の981億円、営業利益は2.8倍の87億円だった。国内事業の営業利益は2.7倍の49億円だった。価格転嫁が進んだうえ、省エネ性能の高い給湯・暖房システムの販売が好調だった。

海外では米国事業の営業損益が4500万円の黒字(前年同期は17億円の赤字)に転換した。在庫調整の進展に加え、給湯器の新製品を投入した効果も出た。中国事業の営業利益は11億円と前年同期比16%減った。給湯器の販売は伸びたが、利益率の低い商品の構成比率が増えた。

25年3月期の業績見通しは従来予想を据え置いた。「売上高・利益ともに計画をやや上回って推移している」(リンナイ)という。

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