岸田総理大臣は7日、東京 大田区で夏休みに合わせて中学生を対象に開かれている映画制作教室を視察し、カンヌ映画祭などで数々の賞を受賞した是枝裕和監督らを交えて意見を交わしました。

この中で、中学生からは「日本の映画やアニメで自慢できるのはどこだと思うか」といった質問が出され、岸田総理大臣は「作品の質が高いことだ。作り手が正当に評価される環境を整えていきたい」と答えていました。

また是枝監督は「皆さんが大人になって映画の職場を選んでもらえるように取り組んでいきたい」と話していました。

視察のあと岸田総理大臣は記者団に対し「日本のコンテンツ産業は鉄鋼や半導体産業に匹敵する輸出規模があるが、労働環境や賃金の支払いの側面でクリエーターが安心して働ける環境は未整備だ」と述べました。

そのうえで、関係省庁に加え、映画監督やクリエーターなども参加する戦略会議を9月上旬にも設置して、制作現場の待遇改善などに向けた支援策の検討を進める考えを示しました。

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