東京精密は2日、2025年3月期の連結純利益が前期比12%増の218億円になりそうだと発表した。半導体製造装置は電気自動車(EV)需要の停滞でパワー半導体向けの販売が低調なものの、生成AI(人工知能)関連の半導体の需要が伸び、先端装置の販売が好調に推移する。

工場用地の売却で40億円の特別利益も計上する。年間配当は24円増の216円とする。

同社はスマートフォンやパソコン向けの半導体需要の回復時期が見込みにくいとして通期の業績予想を開示していなかった。売上高は6%増の1430億円になる見通しだ。計測機器事業では、工作機械受注が底を打ったとして前期比横ばいを見込む。

同日発表した24年4〜6月期の連結決算は、売上高が前年同期比11%増の296億円、純利益が10%増の35億円だった。同期間の受注高は374億円と同27%増だった。AI関連のほか、中国向けの半導体製造装置が引き続き好調だった。

「日経電子版 投資・財務・会計」のX(旧Twitter)アカウントをチェック

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。