ニッポン放送は1日、人工知能(AI)で音声を英語にして番組を配信すると発表した。ポッドキャスト番組「TOKYO MUSIC LAB 〜今日から話せる音楽雑学〜」で2人のパーソナリティーの声を英語に変換し、リスナーは番組を聞く際に日本語と英語どちらかを選べる。話者の声色をほとんど変えずに英語にできるのが特徴だ。

毎週月曜日、木曜日午後6時ごろの週2回配信で、各種ポッドキャストアプリなどで聞くことができる。

使うのは同社が開発したウェブアプリ「リングイイネ!」。AIで日本語の音声を英語に翻訳した後いったん日本語に再翻訳し、文章を人の目で見比べて確認する。翻訳システムは他社のものを使っているが、ニュアンスや主述、人名が違うことがある。再翻訳して比べた上で再び英語にし、より正確にする。

今後は人による修正を減らせるように改良する。商品化して他のラジオ局に販売することも検討しており、既に複数のラジオ局から相談を受けているという。

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