住友電工は25年3月期通期の業績予想を上方修正した

住友電気工業が1日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比16.5倍の317億円だった。海外での事業が堅調で円安に伴う為替差益が増えたのに加えて、持ち分法適用会社の住友ゴム工業の取り込み益などが寄与した。4〜6月期として過去最高となった。

売上高は12%増の1兆1155億円、営業利益は2.8倍の532億円となった。世界的な自動車生産の回復を受けて自動車用ワイヤハーネスが大幅に伸びたほか、電力ケーブルや光ファイバーケーブルなども堅調で、収益を押し上げた。

同日、25年3月期通期の連結業績見通しを上方修正した。純利益は従来予想から50億円引き上げ、前期比3%減の1450億円と最終減益幅が縮小する。営業利益は100億円上振れし、10%増の2500億円と想定する。26年3月期を最終年度とする中期経営計画で掲げた営業利益目標を1年前倒しで達成する見込みだ。

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